
数学の傾向と対策
公開日:
2022年11月28日
最終更新日:
2025年3月3日

■出題
①(文系)3題(理系)5題 構成
2025年度入試
(文系)大問1:3次関数 大問2:数列 大問3:確率・三角関数
(理系)大問1:微分法 大問2:数列 大問3:微分法・積分法
大問4:空間ベクトル 大問5:微分法・積分法
②難易度
(文系)標準 (理系)標準
③時間
(文系)80分(理系)120分
■特徴/傾向
(文系)
神大の問題は標準的な良問が出題されるため、基礎ができていれば問題を解くにあたって大きな障害は起きず、高得点も可能なため、最も差が開く教科ともいえる。
英・国での得点に不安のある生徒は数学で65%~75%、数学に自信のない生徒も50%の得点を目指したい。設問の傾向として融合問題(整数・数列・確率と微積分・ベクトル)や論証が出題される傾向。
過去はⅡBに主題が偏ってたが、近年はⅠAからの出題も多くなっている。
数列・ベクトル・整数・確率・図形と方程式・微分・積分が頻出となっており、標準的な出題が多いだけに計算ミスは致命傷となるので要注意。
(理系)
数Ⅲから2~3題出題されるが、問題の難易度は標準的であるため苦手単元があると差がつきやすい傾向。また、問題数が多いため処理のスピードも必要で、問題を見て方針が立ったらすぐに答案を書きあげる記述力・判断力・計算力が欲しい。
比較的難易度の高い問題も出題されることもあるが、小問の誘導に従えば解答できる問題が多い。
面積・体積の計算や微分積分を用いた不等式の証明が頻出となっている。
確率が出題されることも多く、難問となる傾向にある。
各設問共に小問1は完答し、最低でも60%程度の得点を確保したい。
■対策
神戸大学の特有の傾向は特にないので、今まで使ってきた問題集・参考書・創学テキストを何度も解いたり、模試や過去問で間違えた問題を解けるようになるまで見直したりなど、地道かつ確実に基礎を固めていくことが重要。
ただし、過去問出題分析による頻出分野ばかりを対策していると、本番で異なる分野が出題された時に焦ってしまうので、全分野の基礎問題が解けるように準備しておきたい。
他の受験生が得点できる問題で点を落とさないことが、合否を分けるポイント。そのために、日頃問題演習をする時から計算を最後までやり切ることや、自分の思考を論理的かつ正確に表現するために、普段から分かりやすい解答作成を心掛けることが必要。
答えの正否だけでなく、模範解答の思考の流れなどを確認しておきたい。また、定義を正確に把握し、公式を自力で導き定理の証明を行えるように準備が必要。難問は除外しても大丈夫なので、対策としては北大・九大・大阪公立大・岡大レベルの過去問演習が適している。