国語の傾向と対策
公開日:
2022年11月28日
最終更新日:
2022年11月28日
■出題
①3題構成
2022年度入試
大問1:現代文(評論) 大問2:古文(歌物語) 大問3:漢文(随筆)
(経営学部は現代文・古文、海洋政策科学部文系科目重視型は現代文のみ)
②難易度
普通~やや難
③時間
100分(経営学部:80分、海洋政策科学部文系科目重視型:60分)
■特徴/傾向
神大の国語は長文の問題が多く、さらに現代文・古文・漢文全てで記述問題が出題されるため、時間内に解き切ることがかなり難しい傾向。
そのため、早く正確に情報を整理し全体の趣旨を把握できる能力が必要となり、字数制限付きの設問では必要な情報を抜き出し記述できるかが合否を分けるポイント。
記述問題は、現代文・古文それぞれで100字以上、漢文で50字以上の問題が出題。
(現代文)
4000字~5000字程度の非常に長い文章が出題。字数制限のある説明問題が多く出題され難易度も高めとなる傾向。
抽象的な文章が取り上げられることが多く、全体の構成や展開を捉えまとめる力や、文章中の具体例などから筆者の主張を的確に捉えられる精読力が必要。
(古文)
「源氏物語」「平家物語」などが出題されることが多く、近年は文学史が出題されることもある。
字数制限ありの説明問題・文法・現代語訳など、記述式での出題がメイン、出題難易度はやや易しめのため確実に得点したい。
(漢文)
漢字の読み・書き下し文・現代語訳・簡易説明問題・字数制限の説明問題などが出題される傾向だが、比較的易しい内容が多いため古文同様に得点源としたい。
■対策
限られた字数の中で論旨を簡潔にまとめる記述力を身につけるには適切な問題で練習をしておく必要。
構成・問題内容が本番と近い神大の過去問を解くことが効果的なので、過去問を解きスピードにも慣れていきたい。
得点するためには、本文の情報をいかに早く収集・整理し、正確で簡潔に伝える文章にまとめることが出来るかがとても重要。つまり文脈を追い、文章中に複数ある解答の要素を捉え、的確に言い換えて記述するという作業に対する慣れがポイント。
また神大国語を攻略するためには、時間配分も大きな割合を占める。特に現代文に時間がかかるため、古文漢文を40分~50分程度で確実に得点し、残りの時間を現代文に回すことが出来ればベスト。
(現代文)
国語の配点が高い学部を志望し、かつ国語を得点源にしたい生徒は神大レベル以上の問題に挑戦しておきた。背景知識が足りないと感じたり語句が難しいと感じたら、現代文用の用語集などで語彙力を身につけておくこと。
(古文)
古文だと平家物語や源氏物語など有名なものが多く、本文は1000文字程度の文章が出題。文法・語彙の正確な意味も覚え、基本問題では確実に点を取りたい。
(漢文)
句形・語句の意味・読み方などの基礎知識は徹底学習し確実な得点源に仕上げておきたい。