化学の傾向と対策
公開日:
2022年11月28日
最終更新日:
2022年11月28日
■出題
①4題構成
2022年度入試
大問1:理論 大問2:無機・理論 大問3:有機 大問4:有機・理論
②難易度
やや易~標準
③時間
60分で2科目なら120分
■特徴/傾向
神大の化学は特別難しい問題が出題されることはあまりないが、問題を解くスピードがとても重要。
制限時間内に大問4題で1題あたり15分程度しかないため、『問題が解ける』というだけではクリアできない。問題を見た瞬時に理解・把握し、方針を立て、計算を開始できる問題処理能力が必要。
教科書に掲載されていないような反応・物質がテーマの出題はほとんどなく、基本的な問題を確実に正解できる学力をつけることが重要。中には高い思考力が必要な出題もありますが、医学部志望の生徒・化学が得意な生徒用と考えてよい。例年、「用語」「構造式」「反応式」を書く記述式問題が出題されており、25~45字の字数制限がつく「論述問題」も出題されることがある。年度により計算過程を解答に含む問題、グラフを描く問題も出題されている。近年で見ると、計算過程が要求される小問の割合は高くありません。
大問1・2は理論分野中心の出題が多く無機知識との総合問題も見られるが、無機単体の出題はほぼないと考えてよい。大問3・4は有機分野の出題で、大問4では高分子化合物に関する出題が中心。
■対策
普段から、どんな問題を解くときも時間を測りスピードを意識しておきたい。
過去に出題された問題とほぼ同じテーマで出題されることが多いため、過去問15年分を分野別に解くことはとても有効な対策となる。
過去問を繰り返し解き、スピード感を身につけると同時に、過去問でわからない問題がないようにしておきたい。
高分子化合物の出題も多く、アミノ酸や糖類などが頻出のため準備が必要。
字数制限のある論述問題は、原理について正確に理解し適切なキーワードを使って記述できるようにしておきたい。有機分野の配点が大きいので、夏以降の有機分野の対策が必須。ただ、全単元の基礎問題が瞬時に解けることが重要なため、創学の授業や、セミナーなどの「傍用問題集」を活用し対策しておきたい。化学で高得点を狙いたい人は「重要問題集」もオススメ。