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勉強中の学生

神戸大学卒業生 スペシャルインタビュー ~その①~

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​公開日:

2023年5月27日

最終更新日:

2023年5月27日

今回は、創学の卒業生であり、神戸大学医学部医学科に見事現役合格を果たした、塚本先輩のインタビューをお届けします。





いい診断を返して貢献したいという気持ちが、大きなエネルギーとなる



───お久しぶりですね。自己紹介をお願いします。

塚本修一です。神戸大学大学院医学研究科病理学講座博士課程 兼 神戸大学医学部付属病院後期研修医です。 神戸大学病院で後期研修医として勤務しながら、大学院で基礎研究を並行しています。


───塚本さんは、病理学を専門にされているんですね。病理学とは、一体どんなことをする分野なのですか?

病理学とは、病気の原因や発生の解明や、病気の診断を確定する医学の一分野です。漫画『フラジャイル』を読んだことがある方は、イメージしやすいかもしれません。 臨床医学が患者さんと直に接して治療をするのに対し、病理学は患者を直に診ることはありません。臨床医から送られてくる組織などを顕微鏡を用いて診断し、結果を臨床医に報告します。それによって臨床医の先生が患者さんに治療を施します。    


───医者の中でも、そういった重要な役割があるんですね。大学院での研究は、どんなことをしていますか?    

がんの生物学を研究しています。がんという病変はがん細胞と、がんでない細胞の両方からできていて、これらの相互作用を解析することで、がんの病態をより深く理解することを目指して研究をしています。


───私たちにとっても、身近で興味深いテーマですね。では、一日の過ごし方を教えてください。

平日は朝8時から17時まで病棟業務をしています。患者さんを診察しながら、合間をぬって病理診断や勉強、研究の打合せなどをします。17時以降は自由時間ですので、病理診断の続きをしたり、実験やデータをまとめたり、学会の資料を作成したりします。    


───まさに病理漬けの一日ですね。とてもハードではないですか?

正しい診断を知りたいと信頼してくれる臨床の先生に対して、その信頼に応えたい、いい診断を返して貢献したいという気持ちが大きなエネルギーとなっていますね。


───素晴らしい心掛けですね。他の職業にも通じるものがあります。


《NEXT》次回は6/3(土)更新予定です。お楽しみに!


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