今回は、「志」特別選抜で見事神戸大学農学部の合格を勝ち取った神岡くんに、おすすめポイントや合格に向けてのアドバイスを聞いていきたいと思います。
「志望変更を決意したタイミングで、チャレンジしようと思った」
───改めて合格、本当におめでとうございます。合格した学科は?
ありがとうございます。
農学部・食料環境システム学科・生産環境工学コースに合格しました。
───志入試をいつ、どうやって知りましたか。また、出願を決意した時期は?
高2の11月頃に、大学入試をまとめた本で知りました。ただ、その時は工学部志望で出願条件を満たしていなかったので、出願しようとは考えませんでした。
そして年明け頃に農学部への志望変更を決意したタイミングで、志入試に出願できることがわかり、チャレンジしてみようと思いました。
───出願準備は大変でしたか?
志望理由書は800字程度書けばいいと思い込んでいて、夏に出願準備に追われないよう早めに進めていたつもりだったのですが、まさか活動報告書含め5種類も書かなければならないとは思っていなかったので、夏に知った時は驚きました。
───やはり、何事も早めの準備が大切ですね。
ではまず、活動報告書についてお伺いします。具体的にどんな内容を書きましたか?
まず、活動実績を5つ書きました。基本的には高校での活動内容を記載しました。そのうえで、①特にアピールしたいものを1つ選び,その活動の取り組みの中で努力・工夫したことやその活動を通して得られたこと、②主体性を持って多様な人々と協働した活動について、を書きました。
───特にアピールしたことは、どのような活動についてですか?
高2時のインターアクトクラブの活動についてです。鉢伏高原植林活動に参加することにより、環境問題への関心が高まったことや、メンバーと協力することにより、得られた能力などをアピールしました。この内容は、面接でも質問されました。
───次に、志望理由書についてはどうでしょうか。
③志望する学部・学科・コース・に関心をもった経緯や理由、④大学入学後に学びたいことと大学卒業後の進路について、それぞれ800字以内で書くのですが、特に④が全体を通して一番大変でした。
───それぞれ、どういったことを書きましたか?
③については、高2時に参加した「ひょうごユースecoフォーラム」での経験から、環境学を持った経緯について書きました。そして④は、水環境学・土地環境学・施設環境学を学べることや、その研究を環境問題にどう結びつけていくか、といったことをアピールしました。
───なるほど、充実した高校生活を垣間見ることができますね。高校での課外活動を、上手くまとめてアピールできたことがわかりました。結局、これらの書類作成にはどのくらいの時間がかかりましたか?
受験勉強を同時に進めながら準備したので、1ヶ月くらいはかかりました。
後輩にアドバイスするなら、高3の1学期から準備をすすめられると、焦らず書類作成に取り組めると思います。